キタサンブラックは最終コーナーから直線にかけて一切のロスなく内側を回って勝利しました。

2015年菊花賞

キタサンブラックは2017年の有馬記念で歴代最多タイのG1競走7勝&歴代賞金王に輝いた史上最強ホースです。

 

そんなキタサンブラックのG1勝利は2015年の菊花賞から始まりました。
後半の主戦騎手は武豊騎手でしたが、当時は北村宏司騎手が主戦騎手を務めていて、武豊だったら勝てなかったレースとも評されています。

 

 

前評判

人気上位馬と単勝オッズは以下の通りです。

 

1番人気:リアファル 3.1倍
2番人気:リアルスティール 4.3倍
3番人気:サトノラーゼン 5.9倍
4番人気:スティーグリッツ 10.6倍
5番人気:キタサンブラック 13.4倍

 

 

競馬

単勝10倍を切っていた3頭が3強と評されていました。
春のクラシックで連勝したドゥラメンテは怪我で離脱していて、前哨戦の神戸新聞杯を勝ったリアファルが1番人気。
リアルスティールは春のクラシックでいずれも2番人気。
神戸新聞杯はリアファルに敗れて2着でしたが、それでも尚強しといった評価です。

 

キタサンブラックはセントライト記念を勝利していましたが、ダービーで大敗したことや中距離血統だったこともあり、3,000mは長すぎると言われていました。

 

 

レース展開

ハナはスピリッツミノルが取って2番手にリアファル、前からの競馬を得意にしているキタサンブラックは5番手で、リアルスティール(7番手)よりも前から競馬を進めます。

 

キタサンブラックといえば逃げ馬のイメージが強いですが、菊花賞の時点ではハナを取ってレースを進めたレースはなく、2番手付近からの好位で競馬を進める先行馬でした。

 

菊花賞はどの馬も距離に不安を持っていて、道中のポジション争いは穏やかでキタサンブラックも5番手ながらゆったりとレースを進めます。コース内側をロスなくゆったりと周り、とにかくストレスを与えないように馬のペースでレースを展開させていきます。

 

前半1,000mは60秒2でミドルペースから少し速いくらいのペースで進んでいきます。
2,000mは2分4秒6と一気にスローダウンして、最後の直線で一気に先団が固まり混戦になります。
最後の直線では内々を回って直線でも内側の狭いところを突く形でキタサンブラックが抜け出して、最後まで脚を緩めずに快勝します。

 

上3Fはメンバー最速の35.0で、好位にいながら脚を溜めたのと、最終コーナーから直線にかけて一切のロスなく内側を回ったのが勝因です。道中の折り合いを付ける技術は、その後主戦騎手になった武豊以上のものがあり、北村騎手としても嬉しいクラシック初制覇になりました。