北村宏司騎手の得意戦法は直線前でポジションを上げる好位差しです。

騎手としての特徴

北村宏司騎手は、現役ジョッキーの中でも安全運転に定評があります。
馬の行く気を尊重し力を最大限引き出すのが得意です。

 

しかし、展開が向かなかったり馬からの行く気がなければ、すぐに勝負を諦めてしまうことも多く平均着順はトップジョッキーに比べて劣っています。

 

しかし、守りに徹した騎乗は条件戦など発展途上のレースを騎乗することが多いこともあっての戦略で、普段は強引に内を付いて前をこじ開けたり、狭いスペースに突っ込むことは少なくても、重賞になると騎乗スタイルを変えることもあります。
最近で有名なのはキタサンブラックで優勝した菊花賞です。
当初は血統的に3,000mの距離は持たないと言われていましたが、ストレスのない折り合いをつけてレースをすすめると、最後は混戦の中で最内から抜け出しをして北村騎手としても初のクラシック制覇を達成します。
その後は大きな飛躍を遂げた馬ですが、菊花賞時点ではまだ発展途上でもあり、北村騎乗じゃなかったら勝てなかったレースだと騎手の手腕を高く評価されたレースです。

肩上がり

 

2004年以降、13年連続で重賞勝利を挙げているのも、勝負どころを見極められる証拠です。
デビュー以来変わらぬ騎乗スタイルですが、経験を積むに連れて磨きがかかって2010年以降に騎乗依頼数を増やして2年連続100勝を達成するなど、実績も右肩上がりで伸ばしてきました。
>>北村宏司騎手の初勝利は?

 

 

得意先方は好位差し

競馬は全般的に逃げ・先行の前から競馬を進める馬が有利な傾向があり、特に条件戦では顕著にデータが現れています。

 

そんな中で北村宏司騎手は馬に無理をさせずストレスなく折り合いをつけて、直線前でポジションを上げてから差しを得意にしています。
馬の折り合いによってはシンガリからのマクリで勝利を挙げることもありますが、理屈的には後ろからの競馬は不利なため、トップリーディング争いをするような戦歴を残していません。

 

しかし、普段折り合いを付けることが難しい馬でも北村騎手が騎乗すると好走するケースが多く、発展途上の馬を中心に多くの騎乗依頼を獲得しているのは、折り合いを付ける能力を評価されているからです。

 

オープンや準オープンで騎乗する際は、その馬に何度か騎乗して特性を掴んでいることも多いので人気薄から勝利を上げるケースも多いです。

 

こうした手法から、逃げ・先行で横綱競馬を可能にする馬からの騎乗依頼は少なく、折り合いに難があったり後ろからの競馬しかできないような馬の騎乗比率が高くなっています。
騎手のスタイルから騎乗依頼を獲得するエージェントは難しい立場にあり、騎乗依頼を闇雲に取ると人気の低い馬ばかりになってしまう問題がありました。
過去には頻繁にエージェントが変わっていたようですが、2013年以降はエージェントが固定されて良い馬の騎乗依頼も増えたことから成績が安定したと言われています。