馬を扱う能力が非常に高く、ストレスなく折り合いを付けることを得意にしています。

得意なスタイル

北村宏司騎手の得意なスタイルは好位差しです。
馬を扱う能力が非常に高く、ストレスなく折り合いを付けることを得意にしています。

 

しかし、馬のいく気持ちを尊重して走るスタイルなので、道中でのポジション争いには積極的に参加せず、無理をするなら後方で足を溜めるケースが多いです。

 

 

外人騎手とは真逆のスタイル

2017年も大活躍した外人ジョッキーはみんな共通して最終コーナーで内を突く走りを得意にしています。
直線に入って早い段階で好位を取れるように道中も折り合いをつけつつ、良いポジションを確保するのに必死に動いています。

 

北村宏司騎手は時には勝負を仕掛けることもありますが、安全運転を重視する傾向があって、進路が塞がっているときは無理をさせません。あくまでも将来のある馬のことを想いやっての対応ですが、自在性があって器用な馬を乗せた時にはトップジョッキーに比べて期待値が落ちてしまう傾向があります。

 

その反面、ほかの騎手では苦戦するようなクセのある馬でもストレスなく折り合いをつけさせることができるので、乗り替わりによる勝利も多数あります。騎乗依頼を獲得するエージェントからしてみれば、北村騎手だから力を出せる馬をピックアップする必要があり、誰が乗っても勝てるような馬は中々騎乗依頼を取れないのが現状です。

安定した走り

 

条件戦程度であれば、過去の騎乗実績を買われて1番人気に騎乗することはありますが、G1になると1番人気からの騎乗依頼は少なく、せっかく育ててきて相性の良さも見せていたコンビをG1で解消されたケースも多数あります。
こうした騎乗スタイルの影響もあって、G1タイトルはわずか3つですが、安定した需要を見出して2014年には史上2人目の年間騎乗回数1,000回を突破しています。

 

 

賞賛された2017年オールカマー

ここ最近で北村騎手らしさが光ったのがルージュバックで勝利した2017年オールカマーです。
ルージュバックはデビューしてから素質を高く評価されていましたが、クラシックは未勝利と結果が出ませんでした。
4歳になってかららはエプソムC、毎日王冠で連勝するもその後は再びスランプになります。
デビュー以来、主戦騎手は戸崎圭太騎手で4歳のヴィクトリアマイルの際はルメール騎手に乗り替わりがありましたが、そこでも結果を出せませんでした。

 

JRAジョッキーの中では戸崎圭太騎手は北村騎手と境遇は似ていて、重賞勝利は少ないけど条件戦で勝利数を積み上げてリーディング上位に入るスタイルでした。勝利数で見れば北村騎手よりも良い結果を残しているのですが、2017年のオールカマー前には戸崎騎手からこの馬は走らないと見捨てられて乗り替わりがあったとされています。

 

そんな中で北村騎手は馬のストレスなく折り合いをつかせて、オールカマーでは5番人気の中で快勝します。
もともと距離的には2,200mは走れないと言われていた馬を折り合いをつけて距離の克服をさせたのはさすがです。

 

その後、2017年の有馬記念ではさらに距離が伸びて2,500mの中山で10番人気から5位入賞に入る好騎乗を見せています。
もし、ルージュバックを最初から北村騎手が騎乗していたら、クラシックを含めて全く違うキャリアになっていたかもしれません。